住宅業界のエコに思う

今日は金曜日です。金曜日なるとマンションなどの住宅の広告・チラシが山ほど折り込まれてきます。それを見ていつも思うのですが、これだけ多くの企業が、良質の紙をつかって、何万部という広告を作るためには一体何本の木を切り倒さなければならないのか? しかも毎週毎週。これらの広告の殆どは見もされずにそのままゴミ箱へ行く運命でしょう。そのために大量の自然資源を無駄にするのか? 千人に一人の顧客を発掘するために、これほどまでの自然破壊を行なってもいいのか?と思ってしまいます。

たまに、何を勘違いしてか富裕層向けのマンションの分譲案内などが送られてくることがあります。これらの広告は更にひどいものです。刷りたてのインクの臭いをプンプンさせた最上級の紙をふんだんに使っています。新聞の折込に比べれば部数は非常に少ないとは思いますが、1部あたりの自然破壊度は非常に高いと思います。

住宅業界そのものが自分達が売上を上げるためなら、木を幾ら切り倒しても構わない、という感じです。コマーシャルなどで「木のぬくもりを大切にします」などと云ったところも惜しまず大量の紙広告を使います。こういった業界の人にはパタゴニアなどの世界的にも優秀な企業を勉強してもらいたいものです。

マンションを買いたいという動機を持った人は、今時、新聞広告などは当てにしないと思います。より主体的に情報を求めている筈です。もっとネットとか雑誌(これも基本的に紙媒体ですが、情報が集約されていて効率的であるのと、新聞の折込程は資源を無駄にしていないでしょう)で宣伝して極力チラシは少なくすべきではないでしょうか?

企業宣伝のために自然保護を訴えるのは良いこととは思いませんが、この際、「弊社は自然保護の為に紙媒体による無駄な宣伝活動はやめます。そしてそれにかけていたコストを社会やお客様に還元します。」とか言った方がより宣伝になるかと思います。

今回の参院選に思う

今回の参院選の結果として自民党が大敗した理由について各テレビ局で色々とコメントしていますが、大方の意見は「小泉前首相の改革路線に国民がノーと言った」という趣旨の事を述べているように思えます。果たしてそうでしょうか?

勿論、そうした気持ちで民主党に投じた人も多いかも知れませんが、少なくとも私は

  • 小泉前首相の改革路線を推し進めるのに安倍首相では役不足である

という理由で、今回は民主党に入れました。

元々、自民党に入れることは少ないのですが、前回の衆議院選では久々に自民党に投じました。それは小泉前首相が行なってきた構造改革に賛同したからです。旧来の癒着構造の政治組織や官僚主義をこれからの時代に合うもに変革しようとしていたからです。靖国問題とか賛成できない部分も多かったのですが、改革を「実行できる」人物として評価していました。小泉前首相は特定の族議員としての色合いが非常に少なく、シガラミに囚われずに改革を断行できた数少ない首相です。

さて、その小泉内閣が解散して、残念ながら安倍内閣になってしまいました。安倍内閣になった途端に衆院選自民党を除名された議員の復党を許すなど改革から離れていくように思えました。口では改革、改革と言いながら、やっていることは改革とはほど遠いです。憲法改正なども改革とは別次元の話しで本質的な問題ではありません。教育の問題は大変重要ですが、所謂「改革」ではありません。やって当たり前の話しであって教育改革とは美化しすぎです。教育の内容を変えたからと言って郵政改革の時のように反対勢力が立ち向かってくるわけでもありません。年金問題が出てきたときも、当初は「改革」という対応ではなく、世論に圧される形で社会保険庁解散が出てきています。

安倍首相には民主的な改革を推し進める能力はないです。

かと言って、安倍首相以外に小泉前首相のように改革を推し進められるだけの人物がいるかと言うと疑問です。それは能力や性格の問題もあり、党派や族としてのシガラミの問題もあるからです。

今の、内閣や自民党で改革を推し進めることが出来ないのであれば、パワーバランスを取るしかないと思います。決して民主党に期待しているわけではありません。形だけの改革を唱える自民党の暴走を止めるためにもパワーバランスが必要だと考えました。

今回の選挙はそんな気持ちで投票しました。

ベンチャーの失敗

珍しく喫茶店でゆっくりする時間が出来ました。たまたま本も持ってこなかったので、こう云ったときはブログでも書きましょう。

でも、こういったときに書きたいことって思い浮かばないものですね。書きたい時は忙しくて中々書けないのに。(それでその内、書きたいことを忘れてしまったりしています。)

以前、ブログで書いたかも知れませんが、今、2社程ベンチャー企業の支援をしています。(殆ど、無償に近いのでそれで生計を立てるわけにも行きませんし。困っています。もう少し、支援する会社を増やさないといけないのかなぁ、とか思っています。)

そのうちの1社はほぼアウトになってしまいました。色々と助言はしていたのですが、社長の暴走を止められなかったのが悔やまれます。大企業と同じ論理で走られるとアッと言う間にお金が無くなるものです。ベンチャーの基本はいかに輝かしい成功をするかではなく、いかに生き残るかが基本だと思っています。生き残ることをベースに考え、その中から勝機を見つけ最大限に活かす、でしょうか。大企業(もしくはそこそこの中小企業)で部長クラスとかやっているとお金をジャブジャブに使うことが身に付いて、中々ベンチャーモードになるのは難しいようです。(まぁ、人にも依るのでしょうけど。)

とにかく、今は、会社を潰さずに生き残ってもらって、次の勝機が来るのを祈っています。

以前いたベンチャーはそろそろ株式公開の用意をしているそうです。株式公開できるか出来ないかは別として、これくらいの時期が一番面白ですよね。(でも、私は辞めちゃいましたけど。)

株式投資

以前、ベンチャーキャピタル業界にいたので「株」は比較的近い存在です。しかし、ベンチャーキャピタル業界の人が上手な株式投資家かと言えば、全然逆で殆どのベンチャーキャピタリストは株での資産運用には失敗しているのではないか知らん、と思っています。確かに「株」を媒体としてビジネスモデルを組みますが、100%インサイダーの未公開株の売買と、インサイダーが許されない公開株の世界では同じ「株」でも全く性格が異なるからです。

さて、ここ数日、臆病者のための株入門 (文春新書)を読んでました。これは面白いです。私もここ1年程、インデックス投資をしてましたが、下手に個別株に手を出すよりはこちらの方が効率的だったのですが、それを数学的というか論理的に裏づけしてくれる本です。この本がヒットしたら証券会社とはお客さん減っちゃうんだろうなと思いますが、まぁ、普段証券会社のやっていることを考えれば、本来そうなるべきなのかも知れません。

お勧めの一冊です。
臆病者のための株入門 (文春新書)

円周率は整数で

先日、構造計算屋さんと飲んでいたとき、
「もうすぐ、ゆとり教育で育った人達が世の中に出てきますよね。」
「そうなんですよ。」
ゆとり教育って、円周率も『おおよそ3』なんですよね。」
「えぇ、プログラム書くとき円周率をインテジャで切るんじゃないかと心配です....。」

レポートの採点は大変

レポートの採点をしているのですが大変です。なので、ブログを書いている時間もない状態です。来年、もし同じ授業を持つ羽目になったら、カリキュラムの構成を変えないと....。しかし、授業の質を落とさず(=受講者の達成すべきスキルレベルを落とさず)に効率的にカリキュラムを構成するのを考えるだけでも、それはそれで大変そうです。